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今日も気ままに

散歩、天気、カフェ、アート、好きなものを気ままに綴っていこうと思います。

君の名は。@最北の映画館

稚内 生活

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今更ですが『君の名は。』を観てきました。

ここから先は星の数ほどある大ヒット映画の感想の一つでしかなくストーリーのネタバレもありますので興味のある方だけページをスクロールしてください。

東京から稚内に来てもうすぐ一年になります。本当に早いです。

吹雪や雪道にも慣れてきたし、シカやキツネに出会っても普通の出来事だと思えるようにもなりました。ただ最北の映画館にはまだ行っていないなぁと。ちょうど割引チケットも手に入ったので、ずっと気になっていた『君の名は。』が19時から上映される予定でしたので仕事帰りに立ち寄ってみました。

最初の感想はコンパクトな劇場やなぁでした。今回通されたシアター2には85席+(車椅子1席)に自分を含めて6人。カップル1組にあとは自分を含めたひとり客の皆さんでした。

東京にいた頃は少し郊外へ出て豊洲浦和にあるユナイテッドシネマの広いスクリーンで観るのが好きでしたので、大きさはどうしても比べてしまいます。ただコンパクトでお客さんも少ないぶん、映画が終わってもエンドスクロールの途中で立つひともおらず最後まで映画の余韻に浸ることができました。

映画がスタート。私の周りの人からは、良かったよ、よくある映画だよ、よくわ分からなかった等と色々な感想を聞いていましたが、自分は映画より先にRADWIMPSの『前前前世』をiTunesでダウンロードしており、『有心論』や『ふたりごと』の頃とはメロディーラインもポップで雰囲気がちがうこの曲は、どんな映画に使われるんやろと思ったのが興味を持つきっかけでした。

www.youtube.com

まず「新海誠監督」のクレジットが目に留まりました。大好きなWEB漫画『左利きのエレン』の5巻で優秀なクリエイター神谷さんも好きだって描写があったなぁ。そんなことを思い出しながら映像を見ます。

美しい岐阜の風景とリアルな東京の描写。東京に住んでいたころは散歩が好きで(稚内は雪や氷道でなかなか気が進んでいませんが、、)原宿から竹下通りを抜けて渋谷区中央図書館で一休み、北参道を抜けて代々木まで行くこともよくありました。

この映画の舞台に出てくる駅や新宿の街並み、NTTビルなどは自分もすごく好きだった街並みで見入ってしまいました。外観だけでなく名称や企業名も現実のものを使用しているので、より一層映画の世界に没入してしまい現実との垣根がなくなっていきます。

あっという間に青年・瀧(たき)に感情移入してしまいました。きっとこんな感想も多くの人が書いているだろうけれど、実際に自分の目で観てはっきりそういう感想をもちました。

序盤は綺麗な映像によくある設定「入れ替わり」の映画だなぁといった感じで見入っていました。だけど気がつけば主人公の世界に没入していき、瀧(たき)と三葉(みつは)を応援したくなります。あー青春だな。くすぐったいな。

そう油断していたところに三つ葉(みつは)と入れ替え変わることがなくなったとのナレーション。ただの恋愛描写から雰囲気が一変させられます。三葉(みつは)に会いにいく決心をし岐阜入りした瀧(たき)は驚愕の事実を知ります。彗星が分裂し三葉(みつは)の町へ落下したのだと。そこで三葉(みつは)がなくなったことを瀧(たき)は知ってしまいます。

うそでしょ、、

ここ最近で言えば『MAJOR 2nd』第87話で光が動けなくなったのと同じぐらいショックでした。なんでそんな仕打ちをするんだ、、泣

本当に自分は脚本家の思うつぼ。心揺り動かされています。

三葉(みつは)が町長である父親に掛け合い、瀧(たき)が社会人になった映像を見せられた時の、やっぱり間に合わなかった、未来は変えられなかったんかという悲壮感、奥寺先輩と久しぶりに再会後目を通す彗星落下記事に死者0の文字、”ほとんど”の住民が高校に避難し助かったと読み上げる瀧(たき)。三葉(みつは)は、三葉(みつは)はどないしたんやー!と核心を隠され焦らされる自分。

左利きのエレン』でのさゆりのセリフ「チェルシーの一件は広告で言えば”ティーザー”」を思い出しました。完全に脚本家に焦らされいます。なんて、映画を見た後だからこんなことが言えますが観ている最中は「三葉(みつは)頼む生きていていてくれー!」と祈る気持ちでいっぱいでした。

そして瀧(たき)と三葉(みつは)らしき女性が歩道橋ですれ違う。三葉(みつは)生きてたー!!泣 しかしここでも二人は会話を交わすことはありません。そして電車の対向車線で目が合った二人はついに互いを意識し合います。駅を駆け下りて、探し回って、ようやく階段ですれ違う二人。それでもそのまま素通りしようとする素振りを見せます、なんでやねーん!

と思ったところに「あの、どこかでお会いしませんでしたか。」と声をかける瀧(たき)。涙を流す三葉(みつは)。「私も。」

きたー!!!感動でした。

ハッピーエンドじゃないストーリーは好きではないので本当に良かったです。

この気持ちを忘れないうちに記しておきたい。みうらじゅんさんもほぼ日のインタビューで言っていたよ、「貼りたいときが、貼りどき。」って。

吹雪の中帰りのバスに飛び乗り、飯も忘れてキーボードを叩いたものがこのグダグダな文書です。田中泰延さんのエンタメ新党みたいに独自の視点で作家性あふれる文を紡ぎ出せれば良かったのですが、私のありふれた表現力ではこれが限界です。

瀧(たき)と三葉(みつは)が、お互いの名前を、存在を、忘れないように、忘れないように走っている場面の余韻に浸りながら今夜眠りにつきたいと思います。

きっと昨年流行ったんだと思うけど聖地巡礼したいなぁ。

稚内からはとても遠いのだろうけど。

(おしまい)

www.kiminona.com