サハリンへ行きたい
稚内に来てあっという間に1年。
利尻、礼文島にも行ったし、道北の主要な観光地は一通り巡ったように思う。
しかし、まだ近いようで遠い、あの場所に足を伸ばしていない。
そう、サハリンである。(写真は稚内市にある北都観光さんの看板)
稚内にいるうちでないとおそらく訪れる機会はないと思う。
今年は2017年6月2日(金)~2017年9月19日(火)の期間で稚内−コルサコフ間のフェリーが運行するようなので、
※6月2日、3日の便は欠航となったそう…。
現時点で調べたことを備忘録としてここに記しておこうと思う。
1.ビザ
●ロシアの観光ビザは取得に手間がかかる
・宿泊先、観光ルートや手段も決めておかなければならず、現地で気ままに行き先変更といったぶらり旅には向かない。
観光ビザ
- 旅行者(特に個人旅行者)は、上記の書類のほかに旅行会社が発行する旅行確認書(ファックスコピー可)が必要となります。
確認書は、ロシア連邦観光省による登録(旅行リファレンス番号)のある受入れ先の情報が記載される書類で(見本-「 」)、受入れ先の責任者の署名および社印がなければなりません。- さらに、旅行会社が発行するバウチャーのコピーを提出していただきます。
バウチャーには下記の情報がなければなりません:
- 旅行者のデータ(氏名、生年月日、パスポート番号);
- ロシア入国日および出国日;
- 観光ルート、移動手段、宿泊場所、観光プログラム;
- 旅行会社の署名と印;
- 支払済み証明;
- ロシアの受入れ旅行会社名とその旅行レファレンス番号。
- シングル、ダブルにかかわらず、複数の会社に観光サービスを依頼している場合、それぞれの会社からの書類が必要となります。
●郵送申請は、、
・稚内から一番近い大使館は札幌だが、さすがに申請・受取のために平日に足を運ぶのは現実的でない
稚内市のHPには郵送申請も記載されているが、(2017年6月現在)
大使館のHPには郵送不可の文言が記載されているため、おそらくルールが変わったものと思われる。
●条件を満たせばビザ免除も?
・72時間以内の滞在、指定された旅行代店のツアーに参加
ただし、個人手配に比べて値段がかなり跳ね上がる。
・なるべく値段を抑えたいのでツアーでなく個人手配にしたいがビザが必要になる
・個人でビザ発給手続きができればコストを抑えられるが都市部在住でないと厳しい
以下のHPから代理申請をお願いすることに。
2.SIMカード
アジア旅行が好きで海外には何度か足を運んでいるが、スマホでマップを見ることができるようになったのは、非常に心強いように思う。
それまではガイドブックに挟まっている地図を頼りに現地の人に聞きながら探索していたが、目的地とはまったく違うところに連れて行かれることもしょっちゅうだった。
こちらのdayanさんという方のブログが非常に参考になりました。
3.宿
北都観光さんやノマドさんなど、サハリン旅行に力を入れている代理店さんが抑えるホテルはある程度決まっているみたい。
agodaで検索すると他にもいろいろありそうなので物色中。
4.アクティビティ
宗谷総合振興局さんのHPは充実している。
サハリン交流: 3. 体験観光 | 宗谷総合振興局地域創生部地域政策課
振興局さんに電話で問い合わせたところ、
札幌にあるノマドさんが、サハリンのアクティビティには強いそう。
5.食事
稚内にはペチカと言うロシア料理のお店がある。
www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp
情報収集がてらに個人でサハリンに渡るつもりの旨伝えたところ、治安がよくなかったから勧められない、と諭される。
6.その他
●鉄道や樺太の歴史
稚内副港市場1Fに詳しい展示あり
お土産・温泉・お食事などが入った日本最北端の複合施設 副港市場
百年記念塔や稚内図書館の文献
●その他参考にさせていただいたブログ
・サハリン三面記事さん
-ユジノサハリンスクの娯楽(レストラン紹介等)-
2001年の情報ですが、レストラン紹介がすごく詳しく面白おかしく紹介されています。
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/8437/goraku.htm
・4travelさん
ロシア旅の個人手配の進め方参考になりました。
いい旅をされていてサンクトペテルブルクに行ってみたくなりました。
●その他目を通した書籍
A32 地球の歩き方 シベリア&シベリア鉄道とサハリン 2017~2018
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド・ビッグ社
- 発売日: 2016/10/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ペンブックス21 ロシア・東欧デザイン (Pen BOOKS)
- 作者: ペン編集部
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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風の音
あっという間に4月は過ぎ、世間はGW真っ最中。
私は休日勤務のある仕事ですので、帰省などはせず稚内生活をエンジョイしております。
ゴミゴミしていないですし美味しいご飯も食べられる稚内ですが、ひとつ気になることがあります。
ビュービュー、ゴーゴー。
そう、風の強い日が多いことです。
髪の毛をしっかりセットしても、ものの数分外を歩けばボサボサなります。
おそるべしです。
いつもいつも風が強いわけではないのですが、今日みたいに太平洋側から高気圧が張り出し、中国大陸からサハリン方面に向かって低気圧が東進してくると、気圧の傾きが大きくなって風が強まります。
気象庁のアメダスを眺めてみるとわかるのですが、稚内や宗谷岬、利尻島は周りが海に囲まれ遮るものが少ないですので、勢いを落とすことなく海風が入ってきます。
5月3日24時現在の最大瞬間風速は、
ビュービュー、ゴーゴー。
風の音に気が滅入りそうなGWの真夜中です。
稚内で自転車を修理した話
先日、4月で異動になった職場の同僚から譲り受けた自転車を修理に出してきました。
通勤はバス、たまの休日にレンタカーを借りて遠出する生活を1年間続けてきましたが、ちょっとしたスーパーへの買い物や図書館へ行きたい時などは本数の少ないバスでは不便だなと感じていました。
後輪がパンクしているマウンテンバイクでしたが、東京のようにどこもかしこも滑らかに整備された道路ばかりではありませんので、安いママチャリを自分で購入して乗るよりは安全かなと思い譲り受けることにしたのでした。
(北海道は道路の距離も他府県と比べればかなりあるだろうし、冬の低温やチェーンタイヤによる劣化、予算も除雪にまわせば頻繁に道路を整備するのは難しいんだろうなと、勝手に想像しています。)
Googleマップで稚内市内の自転車屋さんを検索すると、2件がヒット。
そのうち駅前に近い店舗の評判が良さそうでしたので町の風景をのんびり眺めながら40分ほど自転車を押して目的のお店まで運んで行きました。
店内は都市部によくあるチェーン店のような小綺麗さはありませんが、販売されている自転車はどれもよく整備されていましたし、作業場にある工具類も大事に使い込んでいる感じが伝わってきて、いいお店だなと思いました。
「パンクしたまま走ったやろ、チューブ取り替えるよ。」と言いながら楽しそうにタイヤを外して作業を進めていくおじさん。
「そこ座って待っとき。」とぶっきらぼうな言葉遣いやけど、優しさは伝わってくるおばさん。
(稚内は漁師言葉で本州から来た人にはきつく聞こえますが、根は優しい人が多い気がします。)
チェーンに塗るグリスの匂い。
年季の入った店内。
活き活きと作業を進める様子。
「あぁこういう感じええな。」と思いながら見とれていると20分ぐらいで作業は終わりました。
東京に住んでいた頃も自転車は使用していなかったので、久しぶりの運転。
しっかりと空気の入ったタイヤはペダルを踏み出すとゆっくりと走り出しました。
乗り心地は上々です。
天気の良い休日ができたら、自転車にまたがって少し散策してみようかなと思います。
君の名は。@最北の映画館
今更ですが『君の名は。』を観てきました。
ここから先は星の数ほどある大ヒット映画の感想の一つでしかなくストーリーのネタバレもありますので興味のある方だけページをスクロールしてください。
東京から稚内に来てもうすぐ一年になります。本当に早いです。
吹雪や雪道にも慣れてきたし、シカやキツネに出会っても普通の出来事だと思えるようにもなりました。ただ最北の映画館にはまだ行っていないなぁと。ちょうど割引チケットも手に入ったので、ずっと気になっていた『君の名は。』が19時から上映される予定でしたので仕事帰りに立ち寄ってみました。
最初の感想はコンパクトな劇場やなぁでした。今回通されたシアター2には85席+(車椅子1席)に自分を含めて6人。カップル1組にあとは自分を含めたひとり客の皆さんでした。
東京にいた頃は少し郊外へ出て豊洲や浦和にあるユナイテッドシネマの広いスクリーンで観るのが好きでしたので、大きさはどうしても比べてしまいます。ただコンパクトでお客さんも少ないぶん、映画が終わってもエンドスクロールの途中で立つひともおらず最後まで映画の余韻に浸ることができました。
映画がスタート。私の周りの人からは、良かったよ、よくある映画だよ、よくわ分からなかった等と色々な感想を聞いていましたが、自分は映画より先にRADWIMPSの『前前前世』をiTunesでダウンロードしており、『有心論』や『ふたりごと』の頃とはメロディーラインもポップで雰囲気がちがうこの曲は、どんな映画に使われるんやろと思ったのが興味を持つきっかけでした。
まず「新海誠監督」のクレジットが目に留まりました。大好きなWEB漫画『左利きのエレン』の5巻で優秀なクリエイター神谷さんも好きだって描写があったなぁ。そんなことを思い出しながら映像を見ます。
美しい岐阜の風景とリアルな東京の描写。東京に住んでいたころは散歩が好きで(稚内は雪や氷道でなかなか気が進んでいませんが、、)原宿から竹下通りを抜けて渋谷区中央図書館で一休み、北参道を抜けて代々木まで行くこともよくありました。
この映画の舞台に出てくる駅や新宿の街並み、NTTビルなどは自分もすごく好きだった街並みで見入ってしまいました。外観だけでなく名称や企業名も現実のものを使用しているので、より一層映画の世界に没入してしまい現実との垣根がなくなっていきます。
あっという間に青年・瀧(たき)に感情移入してしまいました。きっとこんな感想も多くの人が書いているだろうけれど、実際に自分の目で観てはっきりそういう感想をもちました。
序盤は綺麗な映像によくある設定「入れ替わり」の映画だなぁといった感じで見入っていました。だけど気がつけば主人公の世界に没入していき、瀧(たき)と三葉(みつは)を応援したくなります。あー青春だな。くすぐったいな。
そう油断していたところに三つ葉(みつは)と入れ替え変わることがなくなったとのナレーション。ただの恋愛描写から雰囲気が一変させられます。三葉(みつは)に会いにいく決心をし岐阜入りした瀧(たき)は驚愕の事実を知ります。彗星が分裂し三葉(みつは)の町へ落下したのだと。そこで三葉(みつは)がなくなったことを瀧(たき)は知ってしまいます。
うそでしょ、、
ここ最近で言えば『MAJOR 2nd』第87話で光が動けなくなったのと同じぐらいショックでした。なんでそんな仕打ちをするんだ、、泣
本当に自分は脚本家の思うつぼ。心揺り動かされています。
三葉(みつは)が町長である父親に掛け合い、瀧(たき)が社会人になった映像を見せられた時の、やっぱり間に合わなかった、未来は変えられなかったんかという悲壮感、奥寺先輩と久しぶりに再会後目を通す彗星落下記事に死者0の文字、”ほとんど”の住民が高校に避難し助かったと読み上げる瀧(たき)。三葉(みつは)は、三葉(みつは)はどないしたんやー!と核心を隠され焦らされる自分。
『左利きのエレン』でのさゆりのセリフ「チェルシーの一件は広告で言えば”ティーザー”」を思い出しました。完全に脚本家に焦らされいます。なんて、映画を見た後だからこんなことが言えますが観ている最中は「三葉(みつは)頼む生きていていてくれー!」と祈る気持ちでいっぱいでした。
そして瀧(たき)と三葉(みつは)らしき女性が歩道橋ですれ違う。三葉(みつは)生きてたー!!泣 しかしここでも二人は会話を交わすことはありません。そして電車の対向車線で目が合った二人はついに互いを意識し合います。駅を駆け下りて、探し回って、ようやく階段ですれ違う二人。それでもそのまま素通りしようとする素振りを見せます、なんでやねーん!
と思ったところに「あの、どこかでお会いしませんでしたか。」と声をかける瀧(たき)。涙を流す三葉(みつは)。「私も。」
きたー!!!感動でした。
ハッピーエンドじゃないストーリーは好きではないので本当に良かったです。
この気持ちを忘れないうちに記しておきたい。みうらじゅんさんもほぼ日のインタビューで言っていたよ、「貼りたいときが、貼りどき。」って。
吹雪の中帰りのバスに飛び乗り、飯も忘れてキーボードを叩いたものがこのグダグダな文書です。田中泰延さんのエンタメ新党みたいに独自の視点で作家性あふれる文を紡ぎ出せれば良かったのですが、私のありふれた表現力ではこれが限界です。
瀧(たき)と三葉(みつは)が、お互いの名前を、存在を、忘れないように、忘れないように走っている場面の余韻に浸りながら今夜眠りにつきたいと思います。
きっと昨年流行ったんだと思うけど聖地巡礼したいなぁ。
稚内からはとても遠いのだろうけど。
(おしまい)
不思議な日
同じ日に何人かのひとから連絡が続く事があります。今日は母親、弟、習い事で知り合った友人、異動で遠くへ離れた職場の同期から。普段から多くのひととバシバシ連絡取り合う性分ではないので、4名も同じ日に連絡があると不思議だなーっと感じてしまいます。
母親からは風邪ひいてないかいといった他愛もない雑談、弟からは結婚式の日にちが決まったよーって連絡、友人からは冬に久し振りに会おうって約束を、同期からは飲み会で知り合った人が私の事を知ってる人だったー!っと酔った勢いで電話かけてきて、おかげで同期だけでなくその知人とも久し振りに話ができて。
稚内へ来て知人・友人と会う機会もガクンと減ってしまったので、いろんなひとの近況が聞けて嬉しい1日でした。